どんな人が緩和ケア看護師に向いているのか

緩和ケア看護師に向いている人とは、どんな人なのだろう。緩和ケアとは、患者の身体的な痛みだけでなく、精神的な苦痛、不安なども和らげるのが仕事だ。そのため、急性期病棟の看護師のように緊張感を持っててきぱきと動くタイプよりも、どちらかというといつもニコニコしていて優しい雰囲気の人が向いているだろう。向いている人の特徴を5つ挙げてみる。1つ目は思いやりのある言動ができる人だ。緩和ケアの患者や家族は、言葉に出さなくてもいつも不安を感じているものだ。また、身体の痛みや思い通りに動かない身体にいら立ち、看護師に八つ当たりする人もいる。そんな時でも思いやりを持って明るく対応できる看護師は向いていると言える。2つ目は相手を尊重して寄り添える人だ。緩和ケアでは患者の横に立ち、一緒に寄り添う看護が求められる。病院の都合ではなく患者の希望を最優先に考え、人として尊重することができる人が向いている。3つ目は予期せぬことが起こっても冷静に対処できる人だ。緩和ケアだと患者の急変がいつ起こってもおかしくない。そんな時でも落ち着いて対応でき、患者と家族のケアに当たれる人は向いていると言える。4つ目はコミュニケーションスキルがある人だ。緩和ケアは患者やその家族の現状を知り、医師や他のスタッフとも共有して連携していかなければならない。患者や家族だけでなく、スタッフともコミュニケーションがうまく取れる人は緩和ケアに向いている。そして5つ目は常に勉強して積極的に専門知識を取り入れる人だ。よりよい看護を提供するために緩和ケアの専門知識を熱心に勉強する看護師は、患者に寄り添うこともできるだろう。